ハケンの畦道

ハケンとして働いて思うことあれこれ。

選挙をすれば平和が来るなんて甘い夢は見ちゃいねえさ。

戦争しないためには二つの券。投票券と日本銀行券、って言ってる人がいた。
銀行券の方はとりあえず置いといて。
若い人が投票に行かないから戦争になるんだ、って言いたいのね。
今の日本で戦争といえば第二次大戦。その時、日本には議会はなかったか?独裁国家だったか?
違うよね。議会はあったよね。普通選挙じゃないから女性には被選挙権も選挙権もなかったけど、選挙ではあった。選挙で選ばれた人が戦争を起こした。戦争を起こした人を国民が選んだ。
戦後普通選挙になってから、日本は戦争をしていない。それは女性が参政権を得て、本物の民主主義になったら、ではない。
たまたま戦争してないだけ。参政権の代わりに参戦権を取り上げられて、戦争できなくなったからしてないだけ。
自民党独裁が続けば、日本は戦争できるようになる。戦後の普通選挙で選ばれた議員が、首相が、戦争を始めることが可能になる。
でも、誰も投票には行かない。だってさ、誰に投票する?どの党を支持する?
自民党に対抗するべき野党がどこにある?
国会では大臣イジメが続いている。野党はそれがパフォーマンスになって支持を得られると思っているんだろうけど、みんなイジメにはうんざりしてるんだよね。
それが分からない野党を、誰も支持しないのよ。自民党は嫌いだし、首相の顔も見たくないけど、だからといって他に支持できる人もいない。
みんな、共犯者になりたくないんだ。
自分が選んだ議員が戦争に加担していくことで、自分が投じた票に戦争責任が生じるのが嫌なんだ。だから選挙に行かないんだ。
投票率が低いから戦争になるんじゃない。歯止めになるべき野党が育っていないから与党が暴走するんだ。
昔々、野党の筆頭は社会党だった。支持母体の労働組合絶滅危惧種になって、社会党も事実上消えた。民主党は分裂のたびに劣化して、何がなんだか分からなくなった。
労働組合は差別の温床だった。男女差別天国だった。爺さんたちの天国だった。
そして今、爺さんたちは非正規の上に胡座をかいて、年金と退職金をたんまりもらっている。婆さんは爺さんの機嫌取りして、相変わらずの嫁いびりだ。
ねえ、誰がこんな国のことを真剣に考える?