ハケンの畦道

ハケンとして働いて思うことあれこれ。

台風近づく9月の終わりにシステムとハケンの関係について考えてみる

日記からの移行がどうもうまくいかないのでBlogで再開のハケンの畦道でございます。
ということで、月曜に出勤できるかどうか分からない宙ぶらりんな日曜日。
今の職場、もうすぐ2年になります。うん、ほんと、かなり気に入っている。職場がちょっと遠いところを除けば、一番いい職場じゃないかな。遠いったって家を出て職場の椅子に座るまで一時間弱なんだけどね。駅からも近いし、ほぼ雨にも当たらない。
外資系なので風通しいいです。畦道は外資は二社目。そこも良かったけど、最近はちょっとなあ、もありました。
今時は、気の利いた会社ならサーバーにシステムを持ってます。在庫管理や売り上げ管理なんかをさせてるんだけど、そういうシステムとハケンの関係ね。
なんか、もうひとつだなあと思うわけですよ。


畦道はハケンなの。あくまでもハケン。

システムに入る権限とかダウンロードする権限とかはある。それが仕事だから。けど、どう使うかまでは決められない。どういうデータを入れるかも決められない。自分の仕事に関わるデータについては知ってるけど、全てのデータについて把握することはできない。
でもね、なんか、変なことになってきてしまっている。
システムのことはハケンさんにお任せ。ハケンはそういうスキルがあって雇われているんだから、システムについて全て答えられなくちゃいけない。
そういうことになってきてしまっている。


ある程度大きな会社のシステムの構築は、外部の業者に任せているはず。

データの容量が半端ないもんね。ヘルプデスクも外部にあって、トラブルがあったらチャットやなんかで質問するのが普通です。
んで、そういう外部の業者はシステムの構築はできるけど、データの意味までは考えてくれない。システムの設計はしてくれるけど、バックアップは取ってくれるけど、データをどう使うかなんてことは考えてくれない。
それを考えるのは社員の仕事。
なのに、それまでハケンにさせようとする会社がある。
社員の仕事まで、ハケンにさせようとする会社がある。
ハケンができるのは、特に畦道みたいにオフィス常駐の事務方のハケンができるのはツールを作るところまでのはず。

ツールはシステムより小さくて、エクセルだけで加工できるレベルならマクロで、もっと小さいなら関数を組み合わせればいい。エクセルが大き過ぎるならアクセスと、自前のデータベースがあるならそこから取り出せばいい。
それは月報だったり日報だったりするけど、あくまでもツールレベル。会社の生のデータが入っているシステムの中身を熟知している必要はない。というか、させてはいけない。ハケンは自分の仕事の範囲内の情報だけにアクセスさせるべき。命令者がちゃんと管理して、どういうデータを扱っているか知っておくべき。べきっていうか、そうでないといけない。
なのに、なんか、おかしくなってきてる。
ハケンのスキルが上がってきているから、っていうのもあるけどね。図式としては、若い男性社員がハケンに丸投げ、っていうやつ。
今の会社は違うけど、どこでも大なり小なりそういう感じになってきているみたいだな。
ハケンはほとんどの場合女性で、投げるだけ投げといて失敗したらハケンのせいにするから、優秀なハケンはその会社から誰もいなくなった、なんて話も時々耳にする。
ハケンを社員にしろ、っていうんじゃないよ。社員は社員らしく仕事してね、ってことなのよ。
それだけなのよ。


ハケンの世界はとっても狭い。特に関西はハケン市場が小さくて、システム触るような仕事がある会社そのものが少ないから、「あの会社はいかんよ」的な噂はすぐ広まる。


それはいい会社にとってはいいこと。あの会社はハケンの使い方が上手。ちゃんと管理してくれるから安心。社員が業務内容を理解していて、改良や改善に積極的。だから意見を求められたらちゃんと考えて答えようと思う。そういう会社で働きたいハケンは、多分いいハケン。
でもそうじゃない会社にとってはよくないこと。あの会社はハケンの使い方がいい加減。社員は何にも知らなくて、なのにハケンに丸投げ。意見を言ってもちっとも聞かないし、ハケンのくせにとか言う。だから何にも考えずに時給のために働いている。
そういう会社に集まるハケンは、さて、どんなハケンなんでしょう。