ハケンの畦道

ハケンとして働いて思うことあれこれ。

公務員研修の宿題は読書感想文。

今週のお題「読書感想文」

今を去ることほぼ40年前。大学受験に失敗し地方公務員となった畦道に与えられた研修前の課題。
読書感想文。新田次郎のアラスカ物語。いやあ分厚いったら。受験破れたりとはいえ読む速さでは誰にも負けなかった畦道も、最後まで読み通せなかった。
だもんで、途中でやめて適当に書いた。そしたらば、絶賛された。最後まで読まなかったと告白したっけ。もう覚えてないや。


高校時代、友達が読書感想文で賞を取った。国語の担任は彼女の文章力を絶賛し、「しかし」と続けて、畦道がテキトウに書いた感想文を、これまた絶賛した。
梶井基次郎檸檬。短かったからこれにしたんだよとは言えず。主人公の隣で一緒に檸檬を覗き込んでいる、という設定で、本当にテキトウに書いたのに、「読書感想文にはなってないけど、立派に小説の形になっている。面白いから興味のある人は読んでみなさい」だって。
だから、見ず知らずの同級生に「あんたなかなか書けるらしいやんか」と絡まれた。その同級生とはいつの間にか友達になっていた。
賞を取った友達も絡んできた友達も第一志望の大学に合格して、なのに畦道は失敗して、なんか申し訳なかったあの頃の気持ちを思い出すので読書感想文は苦手です。
でも、また書かなければならなくなったら、どうしようかな。檸檬形式でいこうか、それともアラスカ式に、読んだふりだけしてみようか。