ハケンの畦道

ハケンとして働いて思うことあれこれ。

もう2月になってしまった。

四月は役所の正月、って四月になるたびに聞かされたっけな。
昭和の終わり頃。畦道は地方公務員だった。公務員は法律の枠の中で仕事をするのが当たり前で、それがあまりにも退屈で、それでも給料の大半を自分のために使えるのは楽しくて、実家から出る資金も貯めたかったし。
何だかんだで五年も公務員してしまって、もう二度と役人と仕事することなんてないだろうと思っていたのに。
四半世紀ぶりの役所にはさすがにもうワープロはなかったけど、パソコン使える人はほとんどいなくて、だから畦道の仕事はいっぱいあった。
公務員は、なんの専門家でもない。なんの知識もない。それは学歴とはあまり関係ない。
公務員になってしまったら、一生公務員。クビにはならない。ただそれだけ。それだけのために公務員になるんだね。
だから、手書きの書類からエクセルへ、ひとつひとつ目で見て書き写す仕事すらできない。もちろん、集計して統計らしきものに仕上げる知識もない。グラフなんてとんでもない。
用紙の間にカーボン紙を挟んでコピーしていた時代の方がましだったね。ITどころかOAすら機能していなかった時代の方が、まだ公務員は仕事していたね。
少なくとも、字は書いていたでしょ。電卓で計算していたでしょ。
いっそのこと、PCをなくしてしまったらどうだろう。
どうせ使えないんだもの。
そうすれば、PCを発注して横流しするなんてこともなくなるし、ヘルプデスクなんていらなくなるし、もっと人を減らせるよ。
茶店でサボる公務員はいなくなったけど、一日煙草休憩してるのも減っただろうけど、PCの前に座って仕事してるふりしてる公務員はいなくなってない。職場のスマホを私用に使ったり、不正コピーしたり、不正ダウンロードしたりする公務員はいっぱいいるでしょ。
PCを減らせばいい。事務所に一台あればいい。どうせ使えないんだから。
どうしても書類を作りたいんなら手で書けばいい。本来の公務員に戻ればいい。