ハケンの畦道

ハケンとして働いて思うことあれこれ。

それはもう「語学」ではなく。

初めて英語を話したのは中学時代。相手も中学生。アメリカ人。ワシントンユースオーケストラのメンバーで、はるばる日本の片田舎まで来てくれたのだ。彼ら彼女たちは、意外と身長はそんなに高くなかった。でも、みんなすらっと脚が長くて、女の子はうっすら化粧してピアスなんかしていた。映画スターみたいなのに、物腰が穏やかで親しみやすい。特に笑顔が素敵。やっぱアメリカ人ってかっこいいな。思ってたより演奏も上手だった。上品だったしな。みんな綺麗なシャツ着てた。うんうん。

だからって英語はそんなに好きではなかった。他の科目の足を引っ張り続けていた。偏差値は60なかったと思う。

大学を出て、外資系の会社でハケンを始めて、途中からPCを触る仕事になって、ITサポートになった。社内PHSに留守番電話。入館カードが二枚必要なのはどうしてですか、と言っているらしい。メモを取りながら三回聞き直して、回答用の下書きを準備して、折り返しの電話をかけた。短期の滞在の場合は入館と各階セキュリティーのカードが必要なのです。たったそれだけの説明だし、メールにしても良かったけれど、電話をしてみたい、と思った。内容はちゃんと通じた。

それからいろんな会社に勤めて、ちょこちょこ英語で話す機会ができた。スカイプでマクロの説明をするのがたぶん一番得意。プレゼンの資料くらいなら英語で書けるようになった。マニュアルは英語と日本語の両方で作れるようになった。

英語は、私にとって「語学」ではない。バイオリンの弾き方、楽譜の読み方、エクセルの使い方、マクロの組み方と同じ。遊びなから、働きながら、自然に身についていく。

ちゃんと仕事をしていれば、ちゃんとした知識が身についている。そこで身につけた英語は、ちゃんとしているはずだ。

 

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